インジェクションモデルでDHRレースエンジンを作ってみました

見た目はなんの変哲も無いエンジンですが・・・

赤い可愛いエンジンに女の子の名前をつけてあげました。名前はナイショ(笑)

ベースは95年モデルのインジェクションエンジン

基本的に97〜のデスビレスタイプであっても同じです。

4月30日ジャパンミニデイに1300Tクラスで走らせる予定でしたが、諸般の事情で今回参加を見送りました。

ちょっと残念でした。

 

●ヘッド

・バルブ径31×37サイズに変更

・ポートの拡大と研磨

・燃焼室容量の変更

・ドライデッキ化

  

作業は全てDHR

 

●ブロック

前回12時間耐久レースでブローしたエンジンをベースにした為、シリンダーの深い傷を消すために、+040オーバーサイズの

1310ccに排気量変更

・Gr.Aガスケット使用の為、ブロックトップのリセス加工

・ピストンの変更と小加工(フルフローティング化とetc)

・Kent Cam 275i への変更

 

 

●クランク・コンロッド

・ダメ−ジを受けていたクランクを諦めて、メトロターボ用クランクに変更

・フライホイール等と一緒にダイナミックバランス加工

・コンロッドは側面壁鏡面&軽量化とピストンクーラー加工を施し重量合わせ

 

●フライホイール

・インジェクション用を軽量加工で3.8kgまで切削

※ピックアップもそのまま使用しています。旧タイプクラッチへの変更はプレッシャーの強化を含めて有効ですが、点火タイミングをクランクトリガー式で採らなければならないので、費用を考えて選択していません。

・クラッチ板はERA用に変更

 

 

●ギアボックス

・ノーマルミッションにクワイフ製LSD、ファイナル変更(筑波用)

・センターオイルピックアップパイプ

 

●その他

・チタンローラーロッカー&ローラーチップ位置合わせ

・カーボンプッシュロッド

・3−1レースエキマニ(O2センサーステー付き)遮熱バンテージ巻き(鬼六先生直伝

    

※ローラーロッカーは、チップ部分が必ずしもバルブにストライクでヒットしません。必ず専用シムで横方向の調整が必要です。

 

 

インジェクション制御パーツは全てノーマルECUを使用

安全タンクへの変更に伴い、フュエルポンプの変更とレギュレーターの追加

燃調の変更は燃圧とレギュレーターの負圧制御でA/Fセンサーを見ながらセッティングになります。

 

点火時期に関しては、リタード掛けたいくらいなので、補器による変更は行ないません。

インジェクションエンジンは、パーフェクトな水温管理が出来なければ燃調に大きく影響が出ます。

標準設定の水温範囲に必ず収めて下さい。また、むやみにサーモスタットを抜くなど、水温の変動が多いのも良くありません。

 

 

そして番外編・・・。

5月27日 北陸ミニミーティングに試走を兼ねて参加。

キャブレーション(まぁ、練習走行です)中に起こった事は・・・、

( ̄▽ ̄;)!!ガーン プッシュロッドの破損!

    

左(下)から@純正品、Aカーボン製、B中空強化品です。

今回使用したのはAのカーボン製プッシュロッド

普段はチューニングしたエンジンにBのISKY製を使用していますが、今回はインジェクションエンジンと言う事もあり、

ECUの燃料カットが6700rpm前後なので、通常の高回転エンジンのチューニングと同じようなコンセプトではなぁ〜、

と言う所から、色々と千絵を絞ったエンジンになっているのです。

チョイスした最大の理由は、その重量。

@55g A26g B60g です。

エンジンの出力アップの敵は、自身が持つフリクションにあります。

ですから、物理の授業を覚えている方なら、

運動物体に含まれる「力」が,その物体の質量(m)と速度(v)の二乗mv2で表わされるとご存知のはず。

つまり、プッシュロッドと言えども、軽ければ、カムに掛かる力が半分になるのです。

カムに掛かるエネルギーは、その反作用としてエンジンパワーを喰います。

さらに、通常ノーマルのレブが5000rpm辺りなら、6500rpmまで回るエンジンのプッシュロッドの発するエネルギーは1.3の二乗、約1.7倍のエネルギーを受ける事になります。

回転すれば回転するほど、フリクションはエンジンのパワーを喰い、それが摩擦による熱となる訳です。

 

ですが・・・、(゜O゜;アッ!

そんなこんなで使用したカーボンプッシュロッドでしたが、

走行中3速6500rpmまで回した際に、ポッキリ!-----------^( ToT)^

 

 

折れ方も運良く、破片の飛散もあまりないようです。

純正品で組みなおして圧縮比のチェックも問題なく、オイル交換程度で済む幸運なトラブルでした。

再度ISKY製で組み直しの予定です。

※プッシュロッド自体はミニスペアーズ製で、8ポート用の設定もあった位ですから、それ自体弱い訳じゃありません。

ただ、なぜこうなったのかはある程度予想がついています。

純正品を6.5mmまで太くした物も設定がありますが、重量面で選ぶが、軽さで選ぶかがポイントです。

 

 

修理も終わって、本格的にシェイクダウンした様子はこちらでどうぞ。

※YouTube経由でご覧下さい。日本海間瀬サーキットです。